*

◆焼き鳥と僕-1-◆

      2015/10/21


◆焼き鳥と僕-1-◆

 

僕の中の焼き鳥に関する記憶で一番古いものは中学時代のもの。
憶えているのは2つのお店。

 

一つは、持ち帰り専用の店舗型の焼き鳥屋さん。
ご夫婦で営んでいたと記憶している。

東京都清瀬市にある僕の実家から自転車で数分の場所にあった。
詳しい事は憶えていないが、繁華街ではなく、どちらかというと住宅地のような場所にあったような気がする。

当時のお小遣いではせいぜい一本二本しか買えなかったのだが、友達と時折買いに行き、今でいうプチ贅沢な気分を味わっていた。
僕はそこで、焼きたての焼き鳥の美味しさを知った。
しかし、店主も夫人も、そんな子供相手に商売をしていても仕方なかったのだろう。愛想が良かった記憶はあまりない。
かといってあからさまに不愛想にされるわけでもなかったが、それでも毎回若干の緊張をしながら買っていたのを憶えている。

ねぎま、豚タンが好きだった。

 

もう一つは、これまた辺ぴな川沿いかどこかに時々現れる屋台の焼き鳥屋だった。

すごく小さな焼き台を乗せたすごく小さな屋台。キッチンカー等ではなく、本当の屋台。
やっていたのはおそらく20代前半のお兄さん。日焼けして、気さくで明るい人だった。

焼き鳥自体は、無愛想なおっちゃんが焼いた焼き鳥の方が美味しかったが、それでもやはり焼きたての焼き鳥は美味しかった。
ふざけたい盛りの中学生だった僕らは、焼き鳥一本買って、思いきり絡んだ。
他のお客さんが来たり、僕らの絡みがあまりに長くなると「今日はここまで!」なんてあしらわれたりした。
でも、時間のある時は色々な話をしてもらった記憶がある。
学生時代の話や、焼き鳥屋をやっている理由や、屋台の仕組みなんかも。

僕は子供ながらに「こんなボロい屋台で衛生的に大丈夫なのか」とかそんな事ばっかり気にしながら聞いていたので、大半の内容は忘れてしまった。
毎日やっているわけではないと言っていたので、もしかしたらアルバイトだったのかもしれない。
そんなお兄さんの語った事で、今でも憶えている事がある。

「焼き鳥屋は、焼き鳥を焼くのも楽しいけど、それ以上にお客さんとのコミュニケーションが楽しいんだよ」と言っていた事。
そしてこちらはもっと曖昧だが、ボロい屋台を引いたお兄さんは夢を語っていた事という事。
その夢が“焼き鳥屋”になる事だったような気もするし、違うような気もする。
でも、力強く夢を語る、その印象が記憶に残っている。

そこではもも、鶏皮のタレ、かしらをよく食べていた。

 

どちらのお店もいつからか行かなくなったが、どうして行かなくなったのかは憶えていない。
ただ、中学時代の僕は焼き鳥が好きだった。これは今でもしっかり分かる。

 

続く

 -ブログ

  関連記事

バイトおつかれ!!

 昨日はゲリラ豪雨すごかったですね。  それはそうと、さっそくしんたろー。とバービーと直美さん(当店

ウルルにアンケート。焼き場にフラペチーノ。

先日より動きだしましたホームページのお客様アンケートですが、すでに数件のご回答をいただいております。

串打ち一生、焼き一生。その入り口へどうぞ。

今日は二つのお話を。 まずは、来月からやろうと思っている事。 『ボトルキープ復活!』 これは、月初~

突き上げられるように

お久しぶりです。 そうしまんです。 2月3月と社員が連続で辞めまして、その辺の話が気になる方もいるの

ホームページを更新しました。

僕は焼き鳥屋ですが、自社ホームページの作成&更新もやってます。もともと技術的な事が得意な訳ではないの

A GREAT 2016!!

皆様、新年明けましておめでとうございます! ウルルは昨年、二号店である『大和 笑う葡萄酒居酒屋 ウル

人それぞれの宝物

「遊ぶように学べ」最先端ICT教育の今 こういう記事を読むと、凄い時代になったなと思います。 僕はま

ウルル工事中

人がいて初めて

こんばんは! ウルルはもう少しで3周年を迎えます。今年の6月12日から4年目に入るんです。たくさんの

2018始動

2018年が始まりました。 皆さま、本年もどうぞよろしくお願い致します! 昨年は社員が皆辞め、アルバ

I bless the rains down in Africa

二店舗になったウルルを、今はしんたろうとバービーに支えられてどうにか回している。 僕は経営者としてま

  Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  • メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

    4人の購読者に加わりましょう

  • 2018年9月
    « 2月    
     12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930